「SwitchBot を始めたいけれど、ハブミニって本当に必要なの?」
「1台買えば家中スマート化できる?」
結論を先に言うと、必要な場合と不要な場合があります。 そして1台では足りません。
福岡市の賃貸マンションに住む2児のパパが、ハブミニを自腹で購入し、現在3部屋で運用しています。平日はIT企業でフルリモート勤務をしながら、家の中も同じ考え方で自動化してきました。
この記事では、「どの製品にハブが必要でどれに不要か」「なぜ1台では足りないのか」という購入前に必ず知るべき前提と、実際に使って分かったエアコンが非対応だった話、赤外線学習の面倒さ、物理スイッチとの混乱まで正直に書きます。
読み終えると、あなたがハブミニを何台買うべきか、そもそも買うべきかが判断できます。
結論:赤外線家電を操作するなら必要。カメラだけならいりません
まずここを整理します。「SwitchBot を使うならハブが必須」ではありません。
| やりたいこと | ハブミニ |
|---|---|
| エアコン・照明・テレビをスマホや音声で操作したい | 必要 |
| 外出先からボットを動かしたい | 必要 |
| 温湿度計などのデータを外出先から見たい | 必要 |
| 製品同士を連携させて自動化したい | 必要 |
| 見守りカメラ・屋内カメラを使いたいだけ | 不要 |
| ボットを家の中だけで使いたい | 不要 |
カメラはWi-Fiに直接つながるので、ハブは不要です。 「SwitchBot を始めるならまずハブミニ」と書かれた記事は多いのですが、カメラだけが目的なら買う必要はありません。
ハブミニが必要なのは、赤外線リモコンを置き換えたいときと、外出先から機器を動かしたいときです。

【重要】ハブは1台では足りません。部屋の数だけ必要です
ここを知らずに1台だけ買うと、ほぼ確実に「思っていたのと違う」となります。
理由は単純で、赤外線は壁を越えないからです。ハブミニはリモコンの信号を飛ばす機器なので、設置した部屋の家電しか操作できません。
我が家の構成はこうなっています。
| 部屋 | 機器 | 操作対象 |
|---|---|---|
| ベビー寝室 | ハブ2 | 寝室のエアコン(温湿度で自動制御) |
| リビング | ハブミニ | リビングの照明・テレビ |
| 寝室 | ハブミニ | 寝室のエアコン・照明 |
3部屋を自動化したいなら3台必要です。 「まず1台試して、良かったら増やす」という買い方自体は正しいのですが、最初から部屋数で総額を見積もっておかないと、あとで予算が合わなくなります。
なお寝室など「人がいない時間の環境を自動制御したい部屋」だけ、温湿度センサー内蔵のハブ2にするのが我が家の結論です。全部屋を上位モデルにする必要はありません。
ハブミニを使って良かった5つのこと
1. リモコンを探す時間がなくなった
一番の変化はここです。 家電の場所まで歩く、リモコンを探す——この動作が消えました。エアコン、照明、テレビをスマホ1つで操作できます。
理由は、赤外線リモコンの信号をハブミニが代わりに送ってくれるからです。リモコンが行方不明になる家庭ほど効果が大きいと思います。
2. 抱っこ中でも音声で家電を操作できる
Alexa や Google Home と連携すると、「電気を消して」の一言で操作できます。子どもを両腕で抱えていて手が離せないとき、何度も助けられました。
ただし音声操作には安定性の問題があります(デメリット4で書きます)。

3. 外出先から「エアコン消したっけ」を解決できる
外出先からアプリで稼働状況を確認し、その場で消せます。この不安がゼロになる価値は、実際に一度経験すると分かります。
4. 設置場所を移動しても設定を作り直さなくていい
模様替えでハブミニの位置を変えても、配線のやり直しは不要です。アプリ上で名前や部屋の割り当てを変えるだけで引き継がれます。
5. 他の製品と組み合わせると自動化が始まる
ハブミニがあることで、他のSwitchBot製品が連携できるようになります。「室温が上がったらエアコンをつける」「暗くなったら照明をつける」といった自動化は、ハブが土台になって初めて成立します。
SwitchBotハブミニのデメリット5つと我が家の対策
デメリット1:古いエアコンは、プリセットがなく動作が不安定だった
これが我が家で最も痛かった点です。
我が家のエアコンは古いモデルのためハブミニ側にプリセット(テンプレート)がなく、手動で赤外線を学習させたものの挙動が安定せず、外出先からのエアコン遠隔操作は実用に至りませんでした。
我が家の対策: エアコンの自動化は諦め、プリセットが完璧に対応していた照明とテレビに絞って運用しています。
購入前に、SwitchBot公式サイトで自宅の家電の型番が対応リストにあるか確認してください。 ここを飛ばすと、我が家と同じことになります。特に10年以上前のエアコンは要注意です。

デメリット2:プリセットがないと、赤外線学習を1ボタンずつやる必要がある
対応する型番がない場合、リモコンのボタンを1つずつハブミニに向けて押し、信号を覚えさせます。この作業が想像以上に面倒です。
我が家の妻(機械が苦手)は画面を見た瞬間に「絶対に無理」と離脱しました。
我が家の対策: 初期設定は担当者を1人に決め、家族には完成した状態だけを渡す。 これが平和的な解決策です。家族全員で設定しようとすると、確実に揉めます。

デメリット3:暗闇でLEDランプが地味に気になる
本体の通電ランプが、夜の寝室では思ったより主張します。
我が家の対策: ランプ部分に小さく切ったマスキングテープを貼って目隠ししています。機能はそのままで視覚的なノイズだけ消せます。
寝室に置く予定なら、この対策は最初からやっておいた方がいいです。

デメリット4:音声操作は、たまに認識してくれない
Alexa や Google Home と連携していると、「よく聞き取れませんでした」と返される場面が一定の頻度で発生します。 急いでいるときにこれが起きると、かえってストレスになります。
我が家の対策: 音声は補助と割り切り、スマホアプリのウィジェット(ホーム画面のショートカット)をメインの動線にしています。確実に動く方法を主にした方が、結果的に速いです。
これはボットでも同じ結論になりました。 音声操作は「動けばラッキー」くらいに考えておくのが精神衛生上も良いです。
デメリット5:アプリで消すと、壁の物理スイッチは「オン」のまま
意外に効いてくるのがこれです。
アプリ側で照明を消しても、壁の物理スイッチはオンのままです。次に壁のスイッチを押したとき「あれ、点かない。あ、アプリで消したからか」と、毎回わずかに脳を使います。
我が家の対策: 「リビングの照明はアプリで操作する」という運用ルールを家族でゆるく共有しています。
より根本的な解決策として、壁の物理スイッチ自体に SwitchBot ボットを貼る方法があります。 こうすると物理とアプリの状態が一致します。我が家はオートロックの解錠ボタンにボットを使っていますが、照明スイッチに使うのも有効な手です
買う前に確認したい3つのこと
1. 自宅の家電が対応リストにあるか
最優先で確認してください。 公式サイトに対応家電リストがあります。特にエアコンは、非対応だと導入価値が大きく下がります。
2. Wi-Fiは2.4GHz帯
ハブミニは2.4GHz帯のWi-Fiに接続します。5GHz帯しか使えない設定だとセットアップでつまずくので、ルーターを事前に確認してください。
3. 旧版(microUSB)と Matter 対応版(USB-C)がある
ハブミニには2種類あります。Matter 対応版は USB-C 端子で、Apple Home や Google Home など複数のプラットフォームと横断的に連携でき、別売りケーブルで温湿度センサーを後から追加できます。 旧版は microUSB で、この拡張に対応していません。保証期間もモデルにより異なります(1年、Matter対応モデルは2年)。
価格差は約2,000円ですが、後から温湿度の自動化がしたくなる可能性を考えると、Matter対応版を選んでおいた方が後悔が少ないと考えています。
※価格・保証内容は変わる可能性があるため、購入前に公式サイトでご確認ください。
こんな人には必要ありません
- カメラだけ使いたい … ハブは不要です。カメラはWi-Fi直結で動きます
- 赤外線リモコンの家電がない … ハブミニの主機能が使えません
- 家の中でしか操作しない … 目の前のリモコンを押す方が速いです
- 古いエアコンだけを操作したい … 非対応の可能性があります。先にリストを確認してください
逆に、リモコンが複数あって管理が煩雑な部屋が1つでもあるなら、価格に対する満足度は高い製品です。
よくある質問
Q. ハブミニ1台で家中の家電を操作できますか? A. できません。赤外線は壁を越えないため、部屋の数だけ必要です。
Q. カメラを使うのにハブミニは必要ですか? A. 必要ありません。カメラはWi-Fiに直接接続します。
Q. ボットを使うのに必要ですか? A. 家の中だけで使うなら不要、外出先から操作したいなら必要です。
Q. エアコンが対応していない場合はどうすればいいですか? A. 手動での赤外線学習は可能ですが、我が家では動作が安定しませんでした。購入前に対応リストの確認をおすすめします。
Q. ハブ2とどちらを買うべきですか? A. 温度や湿度で家電を自動制御したいならハブ2、リモコンを集約したいだけならハブミニです。詳しくは比較記事をご覧ください。
まとめ:ハブミニは「魔法の箱」ではなく、部屋単位の土台
SwitchBot ハブミニは完璧な製品ではありません。古いエアコンは非対応のことがあり、赤外線学習は面倒で、音声操作は時々失敗し、物理スイッチとの状態のズレも起きます。
それでも、家中のリモコンを手のひらに集約できる価値は、時間管理の観点で十分に見合いました。
購入前に押さえるべきは3点です。カメラだけなら不要なこと。赤外線は壁を越えないので部屋の数だけ必要なこと。そして自宅の家電が対応リストにあるかどうか。
この3つを確認してから買えば、「思っていたのと違う」はほぼ起きません。
どこで買うのが良いか
すぐ届いてほしい・ポイントを使いたいなら Amazon や楽天で問題ありません。私も普段はこちらです。
複数台まとめて買う場合は公式ストアも比べる価値があります。 前述の通りハブは部屋数だけ必要になるため、2台目以降を検討している方はセット販売の総額を確認してみてください。 公式には有料の延長保証も用意されています(内容は時期により変わるため、購入前にご確認ください)。

